次の一手 「一閃」

      【図は△8五桂まで】
f:id:Tempus_fugit:20191025203241p:plain


24高段の将棋より。相穴熊の終盤戦で後手が△8五桂と打ったところ。先手はリードしていますが…

(正解は下にあります)









正解 : ▲7三角成

これが最も分かりやすい攻めです。以下△同飛に▲8三歩でリードを拡大できます。厳密にはまだ決まりではないものの、後手がこの攻めを凌ぐのは容易ではありません。実戦ではこのような手が最も勝ちやすく、脅威になります。

問題図より▲7二銀成△同金引▲8四角成でも優勢ですが、金を引かれるのが大きく、まだ息の長い将棋になりそうです。長引くほど逆転の余地が生まれるので、やはり優勢時には分かりやすく決めたいところです。


ちなみに6三の銀は最後まで清算されることなく、攻めの軸として働きました。清算するか軸として使うかの判断は高段を目指す上での課題の一つでしょう。


(「決められる時に決めるのが強者の証」とタナトラの本に書いてました。『これだけできれば将棋2級』だったかな。心得の一つにしてます)